神仏習合のお寺は多いですね。
大きな寺院の中にお稲荷さんが祀ってあるところも結構あります。
でも大きな神社の中にお寺のお堂があるって言うのはあまり見かけませんね。
何故なんでしょうね。

それはさて置き、今回の清荒神清澄寺にも立派な拝殿がありました。
神仏習合の見本のようなお寺です。


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ここへお参りに来たのはカミさんのリクエスト。
彼女が子供の時によく連れられてきた思い出のお寺らしいんです。
門前町の商店街にはいろんなお店が立ち並び、お菓子を買ってもらったり、マムシの瓶詰なんてのも記憶に残ってるそうです。

今は閉まってる店もあってちょっと鄙びた感じは否めませんが、それはそれでノスタルジック。

そんな商店街を歩いていくと、お寺に近づくにつれて活気が出てきます。
清荒神の駐車場がお寺の近くにあって、商店街を見て歩く人が少ないので、駐車場から清荒神までが賑わってるのでしょうか。



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最初にお話を致しましたが、清荒神には立派な拝殿があります。
山門を潜って売店から右手が神社。
祀られてるのは歓喜天(聖天)で仏教の守護神です。

でも公式ホームページによると、聖天さんの他に十一面観音も祀られてるとか。
しかしどう見ても建築様式はお堂でなく社殿です。
上の写真は護法堂ですが、注連縄なんかもあって社殿っぽいですよね。



この護法堂の裏手に回ると金網が張り巡らされていて、木の棒が所々に刺してあります。
金網の案内板を読んでみると、金網の中にある賽銭を持ち帰り、次にお参りした時に倍にして返すとか。
木の棒は賽銭を引き寄せる為の棒だったんですね。



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さて、拝殿を後にして本堂へお参りしましょう。
こちらは正真正銘お堂ですね。

ご本尊は大日如来。
そして本堂前にあるのは、一願地蔵菩薩。
水をかけて一つ願い事をすると叶うとか。


ところでこの本堂と拝殿のそれぞれの参道が交わるところに立って、拝殿と本堂と、その間にあるお稲荷さんに向かってそれぞれ柏手を打って拝む人を何人か見かけました。
そんなしきたりがあるのかと思い、お寺の人に聞いてみたら、「お寺なのに柏手は打たない方が良いですよ。」と言われました。
誰かがやり始め、それを見た人が真似て広まったんですかね。。。


★清荒神清澄寺はペットと一緒にお参りが出来ます。
 (ペット同伴の情報は突然変わる事があります。事前の確認をお勧めします。)


兵庫県 清荒神清澄寺 220605